FacebookがMetaへと社名変更してからおよそ1年が経過した2023年。VRヘッドセットの開発やメタバース事業への投資など、さまざまな活躍を見せてきました。
そんなMetaが、オフィスでのメタバース活用について、4つの予測を発表したことが話題となっています。新たな1年、VRやメタバースは私たちの働き方に、どのようなよい風を吹き込んでくれるのでしょうか。今回は、Metaが発表した予測に関する話題をお届けします。
2023年の4つの予測を発表
RをはじめとしたXR、そしてメタバースの活用や動向については、これまでも注目されてきました。そして、今後どう進歩をしていくのかが、常に話題となっている状況です。
社会人の生活のメインといえば仕事ですので、仕事においてもメタバースが活用されることに期待をしている方も多いのではないでしょうか。そこでMetaは、未来の仕事におけるメタバースやVRの役割について調査し、同社での予測を発表しました。詳しく内容を、見ていきましょう。
予測①オフィスにいるときの一体感を再現
コロナ禍で急増したリモートワーク。ピークの時より在宅勤務は減少傾向にあり、オフィスでの労働スタイルに戻す企業もありますが、今後も全労働者のおよそ3分の1は、リモートワークを続けていくと、専門家は予測しています
Metaの調査によると、ビデオ会議により会議での存在感が高まったと回答した人はわずか19%でした。一方で、メタバースがオフィスにいるときの一体感の再現に貢献すると考えている人は、全体の66%いることがわかっています。
自宅やカフェなどで1人で仕事をしていても、オフィスで仲間と働いているような気分を味わえれば、パフォーマンス向上にも役立つのではないでしょうか。
予測②企業の大規模投資の開始
さらにMetaは、これまではパソコンや固定電話に割いていた予算を、VRデバイスへの投資に移行する企業が増加すると予測しています。XR技術の導入事例や実証実験などはこれまで多く実施されており、これを踏まえ、XRへの本格的な展開を実施する企業が、2023年には急増する見込みです。
これまでのビデオチャットよりもより自然な形でのコミュニケーションを実現することで、疲労を軽減し、生産性アップにつながることが期待されています。
予測③企業間の連携
自社内でのメタバース活用や、メタバース関連企業の新たなコンテンツ開発、企業間での連携も、2023年はより増えていくのではないでしょうか。より多くの企業がパートナーとなり、既存の技術よりも優れたVRソリューションを提供してくれれば、メタバースを導入する企業の増加にも貢献します。
これまでも、複数企業が協働で新たなコンテンツを開発するという事例は多くありました。今年はより多くの企業連携で、さらなる発展を促進します。
予測④メタバース非対応の企業は、競合他社に遅れを取る
VRやメタバースを活用する企業が増えれば、メタバースに対応できない企業に影響を及ぼすことも、Metaは予測しています。これは2023年内という限定的なものですが、メタバースから取り残された企業は、将来的に不利な立場に置かれる可能性があるのです。
Metaは、「企業は、従業員をサポートし、新しい能力を実現する没入型体験を作り出す能力で競争することになる」と予想。XRへの投資は、ビデオ会議などでは実現できない領域にもVRなどの活用を可能にしてくれるので、企業は大規模な投資を行うことで、さまざまな可能性を実現できるとしています。
メタバースで働き方に変化を
メタバースやVRを企業が活用することは、さまざまなうれしい影響を及ぼしてくれる可能性があることがわかりました。Metaが発表した4つの予測が当たるかどうかは、今年の終わり、また数年後にわかるでしょうが、メタバースが「当たり前に」なる時代に遅れを取らないよう、企業も努力をしていく必要がありそうです。
働き方の変化に対応するのが得意な人、そうではない人がいますが、新たな働き方でよりよいパフォーマンスを発揮できるよう、今からメタバースになれておくとよいのではないでしょうか。