世界では、映画祭にVR作品の部門を設けたり、XRに関するさまざまなコンテストが開催されたりしています。今回ご紹介するのは、「NEWVIEW AWARDS 2022」というコンテストでグランプリを受賞した2作品についてです。

「NEWVIEW AWARDS 2022」の概要、そしてグランプリ受賞作品を、見ていきましょう。

「NEWVIEW AWARDS 2022」とは

「NEWVIEW AWARDS 2022」は、VRやAR、MRといったXRのコンテンツを対象にしたグローバルアワードです。「NEWVIEW」は、ファッションや音楽、映像、グラフィックといった、現代カルチャーを体現する人が集まり、3次元空間でクリエイティブな表現や体験のデザインを開拓・拡張するコミュニティです。

「NEWVIEW AWARDS 2022」の受賞セレモニーは、2022年12月23日に｢NEWVIEW DOMMUNE 」というイベントの第一部で行われました。

「GRAND Prize」を受賞した作品は…

「NEWVIEW AWARDS 2022」のグランプリは「GRAND Prize」といいます。2022年に「GRAND Prize」を受賞したのは、「my room / my sound」と「SEMI MEMORY」という2つの作品です。

「my room / my sound」はIEEIRという方が制作しています。過去に住んでいた空間を分割し、それぞれの空間とそこにまつわる断片的な音から、作者の「個人的で曖昧(あいまい)な記憶」を体験できる内容です。

また、「SEMI MEMORY」はAdrian Steckewehという方が制作しています。こちらはさまざまな場所の風景と人の記憶を合成し、実在しないものの、どこかに存在しているような雰囲気のあるテーマパークへといざなうという作品です。

どちらもストーリーはもちろん、空間を作る技術や演出などどこをとっても素晴らしく、グランプリにふさわしい作品だといえます。

その他の受賞作にも注目！

「GRAND Prize」のほかにも、「NEWVIEW AWARDS 2022」では8つのCOLLABORATION Prizeを用意。各プライズの審査員が受賞作品を選出しました。

「GRAND Prize」に選ばれた2作品のアーティストには、新作の制作支援金提供のほか、さまざまなプロジェクトやイベントでの活動、露出の機会が与えられる予定です。また、その他の受賞者にも、今後の制作支援金やプライズオーナーとのコラボレーションなどが提供されるとのこと。

アーティストにとっては、新しい魅力的な作品を世に送り出すチャンスとなりますし、プライズオーナーたちにとっては有能なアーティストの技術やアイデアを得られる絶好の機会だといえます。双方にメリットのある「NEWVIEW AWARDS 」が、今後も開催されることに期待したいですね。

さまざまな受賞作を体験しよう

「NEWVIEW AWARDS 2022」ファイナリストの作品は、渋谷PARCOで体験できます。新たなリアリティを探究・表現した個性的な作品を、最新機器で楽しんではいかがでしょうか。

お近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。