パナソニックが、海外の企業と共同で視覚障害者向けのスマートグラスを開発したことを発表しました。2023年1月には、製品のプロトタイプの参考展示も行われ、サービス事業化に向けた動きが進んでいます。
今回は、視覚障害者向けスマートグラスに関する情報をまとめました。
”視覚障害者をサポートするスマートグラス”を発表したパナソニック
今回発表されたスマートグラスは、パナソニックがスペインのスタートアップ企業・Biel Glassesと共同開発したものです。このスマートグラスには、「MeganeX」とBiel Glassesの弱視者支援技術を統合しており、視野の一部に損失があるユーザーが使用すると、障害物やその他の危険の認識をサポートしてくれます。
自律的な移動を支援・補助するために、視覚特性に合わせた情報サポートをしてくれたり、長時間の使用を想定して装着負担を軽減したりと、さまざまな特徴を持ち合わせています。
Biel Glassesと共同開発
今回、パナソニックが提携して共同でスマートグラスを開発したのは、スペイン・バルセロナに拠点を置くスタートアップ企業・Biel Glassesです。2017年の創業以来、AIとロボティクス技術で現実世界を理解し、複合現実技術で患者の残りの視力に適応させるという技術の研究を行っています。
Biel Glassesは視覚障害者も自由な移動を実現できるよう支援を行いたいという思いのもと、自立性向上を図るスマートグラスの開発に尽力。パナソニックとの共同開発製品が、同社の目的を果たしてくれるアイテムになることが期待されます。
「CES2023」で参考展示も
今回ご紹介したスマートグラスは、2023年1月5日から8日まで開催された「CES2023」に初出展。パナソニック、Biel Glasses両社のブースで参考展示を見ることができました。視覚障害者をサポートしてくれるアイテムとして、またVRを活用したものとして、多くの企業が注目を集めました。
サービス事業化に期待
パナソニックとBiel Glassesの2社は、弱視支援サービスを本格的に事業化することを目標に、今後もスマートグラスに関する研究開発を進めていきます。さらに必要な技術を開発し、臨床研究なども実施したうえで、正式に世に送り出される日が、待ち遠しいですね。、弱視支援サービスを本格的に事業家することを目標に