Metaは2022年末、新たにARグラス向けのレンズ開発企業を買収しました。今回の買収で、また新たな技術の発展が起こりそうです。
今回は、Metaが買収したLuxexcelに関する情報や、買収後の事業展開などに関する情報をお届けします。
ARグラス向けレンズ製作を行うLuxexcel
Luxexcelは、2019年に創業したオランダに本社を構える企業です。ベルギーにも研究開発オフィスを持っており、創業当初は、主に3Dプリントによってレンズ開発を行っていました。
その後、視力矯正用レンズを3Dプリントで大量製作する技術を開発。これを主力事業とし、2020年にARグラス市場に参入しています。また、2021年にはイギリス企業・WaveOpticsと提携し、度入りのARグラスを開発することを発表しました。しかし、同年にWaveOpticsが他企業に買収されたことから、度入りARグラスは開発が進んでいたものの、一般販売には至っていません。
MetaがLuxexcelを買収
そんなLuxexcelを、旧Facebook社でメタバースやVRの先進ともいえるMetaが買収しました。買収を行ったのは2022年12月30日。この買収について、Metaは公式に発表をしていませんが、ベルギーの新聞社が同社に買収の事実を確認。「LuxexcelのMetaへの加入は喜ばしいことだ。これは両社のパートナーシップ拡大につながる」とのコメントを得ています。
ARグラス事業本格化か
Luxexcelの買収により、MetaはARグラス事業を本格化させていくことが予想されています。現在も、レイバンと提携しスマートグラスを展開しているMeta。今後はLuxexcelの高い技術を活用し、より機能性に優れたARグラスの研究・開発に尽(じん)力するでしょう。
現在も進行中の研究開発プロジェクト「Project Nazare」が、この買収により急成長を遂げることに期待したいですね。
Metaのさらなる活躍に期待!
Metaが今回買収したオランダのLuxexcelは、処方箋(せん)が必要な視力矯正用レンズの大量生産技術という、唯一の高い武器を持った企業です。この技術とMetaのさまざまなアイデアが、これからのARの進歩に大いに役立っていくのが楽しみです。
買収によってもたらされるさまざまなメリットについて、今後もメタバースニュースは注目していきます。ぜひご期待ください。